読み物

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スナーク号の航海

スナーク号の航海 (92) - ジャック・ロンドン著

だが、しばらくすると、イチゴ種にもなれてきた。この文章を書いている時点で、ぼくは腕に五つ、むこうずねに三つのイチゴ種があった。チャーミアンは右足の甲の両側に一つずつできている。タイヘイイは自分のイチゴ種に半狂乱だ。マーティンのむこうずねにで...
スナーク号の航海

スナーク号の航海 (91) - ジャック・ロンドン著

マーティンはイチゴ種について聞いた。知っておくべき理由があったからだ。彼の腕や足の傷、傷の真ん中のただれた潰瘍を見て判断できるのであれば、やつには確かにわかるはずだった。イチゴ種には慣れていくもんだ、とトム・バトラーは言った。体の奥深くに侵...
スナーク号の航海

スナーク号の航海 (90) - ジャック・ロンドン著

ある日、ボーイのナカタがアイロンをかけようとして誤って自分の足をアイロン台代わりに使ってしまい、ふくらはぎに長さ三インチ、幅が半インチのやけどを負ってしまった。ぼくが自分のひどい体験から昇こうを塗るよう勧めると、彼も苦笑いし、最高の微笑を浮...
スナーク号の航海

スナーク号の航海(89) - ジャック・ロンドン著

イチゴ腫*1かどうかは、ぼくにはわからない。フィジーの医者はそうだと言ったし、ソロモン諸島の伝道者はそうじゃないと言った。いずれにしても、ぼくとしては、きわめて不快な症状だということは断言できる。タヒチでフランス人を乗せたのだが、それが船乗...
スナーク号の航海

スナーク号の航海 (88) - ジャック・ロンドン著

「用意はいいか」と、ぼくはマーティンに言った。「いいぜ」と彼は答えた。ぼくはぐいと引き抜いた。やった! 歯はゆるゆるで、すぐに抜けた。鉗子にはさんだまま高くかかげた。「もどしてくれよ、頼むからもどして」と、マーチンが懇願した。「速すぎて撮り...
スナーク号の航海

スナーク号の航海 (87-2) ー ジャック・ロンドン著

第十七章しろうと医師スナーク号に乗ってサンフランシスコから出帆したとき、ぼくは病気については山国スイスに海軍があるとしてその司令長官が海について知っているのと同じくらいの知識しかなかった。というわけで、ここで、これから熱帯地方に出かけようと...
スナーク号の航海

スナーク号の航海 (87) - ジャック・ロンドン著

第十七章しろうと医師スナーク号に乗ってサンフランシスコから出帆したとき、ぼくは病気については山国スイスに海軍があるとしてその司令長官が海について知っているのと同じくらいの知識しかなかった。というわけで、ここで、これから熱帯地方に出かけようと...
スナーク号の航海

スナーク号の航海 (86) - ジャック・ロンドン著

「ワッツネイム(名前は?)」は、ピジン語で最もやっかいだ。意味はすべて、言い方で変わってくる。「何の商売?」の場合もあれば、「こんな無礼なことをして、どういうつもりだ?」となることもある。何がほしいんだ? 何を探してるんだ? ちゃんと見張っ...
スナーク号の航海

スナーク号の航海 (85) - ジャック・ロンドン著

ところで、ツーマッチは、元の英語と異なり、ピジン語では何か過剰なことを示すのではない。単に一番上だということを指す。ある村までの距離を原住民にたずねると、答えは「近い(クローズアップ)」「ちょっと遠い(ロングウェイ、リトルビット)」「だいぶ...
スナーク号の航海

スナーク号の航海 (84) - ジャック・ロンドン著

第十六章 ピジン語*1 白人の交易商人の数が多いこととエリアが広いこと、原住民の言語や方言が二十以上もあるということになれば、交易商人たちは、まったく新しい、科学的とはいえないものの、完全に実用に適した言葉を作り出す。そうやって実際に作り出...
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