スナーク号の航海 スナーク号の航海 (92) - ジャック・ロンドン著 だが、しばらくすると、イチゴ種にもなれてきた。この文章を書いている時点で、ぼくは腕に五つ、むこうずねに三つのイチゴ種があった。チャーミアンは右足の甲の両側に一つずつできている。タイヘイイは自分のイチゴ種に半狂乱だ。マーティンのむこうずねにで... 2017.04.29 スナーク号の航海読み物
スナーク号の航海 スナーク号の航海 (91) - ジャック・ロンドン著 マーティンはイチゴ種について聞いた。知っておくべき理由があったからだ。彼の腕や足の傷、傷の真ん中のただれた潰瘍を見て判断できるのであれば、やつには確かにわかるはずだった。イチゴ種には慣れていくもんだ、とトム・バトラーは言った。体の奥深くに侵... 2017.04.22 スナーク号の航海読み物
スナーク号の航海 スナーク号の航海 (90) - ジャック・ロンドン著 ある日、ボーイのナカタがアイロンをかけようとして誤って自分の足をアイロン台代わりに使ってしまい、ふくらはぎに長さ三インチ、幅が半インチのやけどを負ってしまった。ぼくが自分のひどい体験から昇こうを塗るよう勧めると、彼も苦笑いし、最高の微笑を浮... 2017.04.15 スナーク号の航海読み物
スナーク号の航海 スナーク号の航海(89) - ジャック・ロンドン著 イチゴ腫*1かどうかは、ぼくにはわからない。フィジーの医者はそうだと言ったし、ソロモン諸島の伝道者はそうじゃないと言った。いずれにしても、ぼくとしては、きわめて不快な症状だということは断言できる。タヒチでフランス人を乗せたのだが、それが船乗... 2017.04.08 スナーク号の航海読み物
スナーク号の航海 スナーク号の航海 (88) - ジャック・ロンドン著 「用意はいいか」と、ぼくはマーティンに言った。「いいぜ」と彼は答えた。ぼくはぐいと引き抜いた。やった! 歯はゆるゆるで、すぐに抜けた。鉗子にはさんだまま高くかかげた。「もどしてくれよ、頼むからもどして」と、マーチンが懇願した。「速すぎて撮り... 2017.04.01 スナーク号の航海読み物