ジャックロンドン

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スモール・ボート・セイリング

スモールボート・セイリング ジャック・ロンドン著 〜 スモールボート・セイリング(その7)

Small-Boart Sailing (7)ジャック・ロンドン風の強い闇夜に暖かい寝床を抜け出し、状況が悪化した錨泊地から脱出するのは楽しいことではない。そのとき、われわれはやむをえず寝床から起き上がり、メインセールにツーポンリーフを施し...
スモール・ボート・セイリング

スモールボート・セイリング その6 ジャック・ロンドン 〜 スモールボート・セイリング(その6)

土手はでこぼこしているし、船の真下では潮が急激に引いて、おそろしく汚くて悪臭のする、潮汐のたびに姿を現すおぞましい干潟が見えていた。クラウズリーがそれを見下ろしながら私に言った。「愛してるぜ、兄弟。俺はあんたのためだったら決闘もするし、吠え...
スモール・ボート・セイリング

スモールボート・セイリング(4) 〜 スモールボート・セイリング(その4)

日本人たちは共用しているゴザの下に潜りこんで眠った。私もそれにならい、断続的にではあるが仮眠をとった。氷のような海水が打ちこんでくるし、ゴザの上には数センチの雪まで積もった。潮が満ちてきて風上側の岩礁が見え隠れするようになり、岩の上を波が洗...
スモール・ボート・セイリング

スモールボート・セイリング(3) - ジャック・ロンドン著

重労働とアドレナリン? 風はきまぐれで、小さなスループで帆走しながら狭い跳ね橋を通り抜けようとしているときに限って、潮の流れが速いところでやんでしまう。頼みのセイルはと見ると、ふいに風がなくなってしまったので、パタパタしているだけだ。それか...
スモール・ボート・セイリング

スモールボート・セイリング(2) 〜 スモールボート・セイリング(その2)

ジャック・ロンドン著 それから十七歳のときに、三本マストのスクーナーの熟練甲板員として契約し、太平洋を巡る七ヶ月の航海に出た。船乗り連中がすぐに、熟練甲板員として契約するとはいい神経してるなと言ったが、なに、私は実際に熟練した船乗りだったの...
スモール・ボート・セイリング

スモールボート・セイリング 〜 スモールボート・セイリング(その1)

スモールボート・セイリング(1)Small-Boart Sailing (1)ジャック・ロンドン明瀬 和弘 訳船乗りは生まれるもので、作られるものではない。ここでいう「船乗り」とは、外航船の船首楼に陣どっている、そこそこ仕事はこなせるが使え...
スナーク号の航海

スナーク号の航海 (95) - ジャック・ロンドン著

あとがきスナーク号は水線長四十三フィートで全長は五十五フィート、船幅十五フィート、喫水が七フィート八インチだ。二本マストのケッチで、帆はフライングジブにジブ、フォアステイスル、メインスル、ミズン、スピンネーカーがある。船室の高さは六フィート...
スナーク号の航海

スナーク号の航海 (94) - ジャック・ロンドン著

追伸  というようなことを書いてから、さらに二週間がすぎた。タイヘイイはスナーク号で唯一病気にかかっていなかったのだが、ぼくらの誰よりも高熱が出て、もう十日も寝こんでいる。体温は華氏百四度(摂氏四十度)を何度も繰り返し、脈拍は百十五もある。...
スナーク号の航海

スナーク号の航海 (93) - ジャック・ロンドン著

チャーミアンは菜食主義者と衛生学者に育てられた。彼女を育てた叔母のネッタは健康によい気候の地域に住んでいて、薬なんてものは信用していなかった。チャーミアンもそうだ。おまけに薬と彼女の相性も悪かった。治したい病気そのものより薬の副作用の方がひ...
スナーク号の航海

スナーク号の航海 (91) - ジャック・ロンドン著

マーティンはイチゴ種について聞いた。知っておくべき理由があったからだ。彼の腕や足の傷、傷の真ん中のただれた潰瘍を見て判断できるのであれば、やつには確かにわかるはずだった。イチゴ種には慣れていくもんだ、とトム・バトラーは言った。体の奥深くに侵...
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