スマホでナビをしてくれるGPS全盛時代に、天測航法とか天文航法と呼ばれる航法(太陽や月、星の海面からの高さを六分儀と呼ばれる器具で測定して現在地を知る方法)は時代遅れですし、現実の航海でも必要になる場面はもうほとんどありません。
その意味で、デジタル情報があふれている現代に天測や六分儀(セクスタント)について語ることは、ステレオや空調のないビンテージカーの整備にお金や時間をつぎこむ「マニア」のうんちくを聴かされるようなものかもしれません。
とはいえ、この知識があればパイレーツ・オブ・カリビアンなどの帆船が出てくる映画や小説がもっと楽しめることはまちがいないので、そういう分野に少しでも興味のある人はちょっとのぞいてみてください。