SHIMADAS(シマダス)と島をめぐる旅の本10冊のご紹介

海の冒険といえばヨットや帆船の航海ですが、そのヨットや帆船でどこへ行くかといえば、目的地は島(米国大陸だって超巨大な島には違いない!)――海には島がよく似合う。

無人島という言葉の響きには、どこか惹かれるものがあります。

今回は、そうした日本の島のガイドブックの決定版ともいうべき

『日本の島ガイド SHIMADAS』のご紹介です。

日本で島といえば佐渡島や伊豆大島、小笠原諸島などが思い浮かびますが、東京の高層ビル街や大阪の繁華街などにいると「島」という感じはまったくしません。が、地理の世界では、本州や北海道をはじめとする日本の国土自体が島という位置づけなんですね。

余談ですが、島と大陸の違いは、単に大きさだけなんでしょうか?
一般には、オーストラリアが一番小さな大陸で、グリーンランドが一番大きな島ということになっています。ですが、両者を区別する基準は明確には示されていません。

大陸だって、とんでもなく巨大な島といえないこともありません。

大陸といえば、ふつうは、ユーラシア、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、オーストラリア、南極の六つを指します。しかし、完全に他と切り離されている巨大な陸地はオーストラリアと南極だけで、南北アメリカ大陸は陸続きですし、ユーラシア大陸とアフリカ大陸もそうですよね。

島の基準は、あいまいといえばあいまいで、つい先日(2023年2月2日)も、内閣府は、これまで島だとしてきた日本の領海または排他的経済水域内の島のうち、4つの島について、満潮時に水面下になってしまうため島ではなく「低潮高地」だと修正しました。

波の浸食で削られて低くなったり、海底火山の噴火で海上に新しく突き出したりと、長いスパンで眺めれば変化しているので、島の数自体、算数のテストみたいに正解があるわけではなかったりするんですね。

ちなみに、海上保安庁は、周囲が0.1km以上あるものを岩礁ではなく島とし、橋のような細いもので本土とつながっていても島と認めています。

国土交通省の『日本の島嶼の構成』によれば、日本にあって人が住んでいる島の数は416、無人島は6,432となっています。

有人か無人かは、5年に1度の国勢調査で人が住んでいると判断されるか、自治体の住民基本台帳に人の登録がなされていれば有人島、それ以外が無人島とされるのだそうです。

漁期など一定の時期だけ人が住んでいたり、神社がまつられていて関係者が交代で住み込み、1年365日誰かが滞在している場合もあるので、なかなか判断もむずかしそうです。

そうした多種多様でつかみどころのない日本の島を「網羅」しているのが、ここで紹介する

『日本の島ガイド SHIMADAS』

(編集発行 財団法人日本離島センター、2019年10月)です。

まあ、とにかく分厚い本です(手元の1998年版で約1151ページ、2019年の新版は1743ページ。

びっしり島の情報が掲載されています。住民基本台帳で住民の居住が確認された島をはじめ、重要な無人島などをふくめて、総計で850の島々が掲載されています。

アホウドリの営巣地として知られている鳥島や、ヨットの航海記などでもおなじみの伊豆諸島の南にあるベヨネーズ列岩や孀婦(そうふ)岩などもちゃんと掲載されています。

島好きにはたまらない本です。

※ 新版は数年前に出たばかりですが、すでに絶版になっています。希少性もあってコレクターズアイテム化しているようで、最近は古本市場でも高額になっていたりします。図書館で閲覧するという手もありますね。

※ 財団法人 日本離島センターのウェブサイト
青字をクリックすると、同センターのサイトに移動します。

日本離島センターからは、季刊の『しま』という広報誌が発行されています。

SHIMADASの巻末には、島の参考書として文献リストが掲載されていますが、こちらに、その後に出たものを含めて、比較的最近の島旅の本10冊を紹介しておきましょう(発行年の新しいもの順)。

  • 『GO! ISLAND GUIDE ―島旅―【全国版】』
    朝日新聞社編 2022年7月
  • 『いつか旅してみたい美しい日本の島100』
    パイインターナショナル編 2022年2月
  • 『美しい日本へ 里山里海の旅 』
    K&Bパブリッシャーズ編集部 編 2021年12月
  • 『美しい日本へ 島の旅』
    K&Bパブリッシャーズ編集部 編 2021年10月
  • 『離島ひとり旅』
    大畠 順子著 辰巳出版 2018年7月
  • 『絶対に行きたい! 日本の島 』
    齋藤潤著 大和書房 2014年9月
  • 『日本の島旅』
    加藤 庸二著 PHP研究所 2014年4月
  • 『日本百名島の旅』
    加藤 庸二著 実業之日本社 2013年6月
  • 『原色 日本島図鑑 改訂第2版』
    加藤庸二著 新星出版社 2013年5月
  • 『離島めぐり15万キロ―島の博士423島を行く』
    本木修司著 古今書院 1991年2月

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です