83歳で太平洋横断に成功した堀江謙一さんの本

堀江謙一さんが83歳で太平洋横断に成功しました。

日本のヨットをめぐる状況は、1962年の堀江さんによる単独太平洋横断成功をきっかけに劇的に変化しました。

というわけで、堀江謙一さんに敬意を表して、堀江さんのヨット関連の本をご紹介しておきます。

ヨットによる航海記は非常に多いので、他のヨットマンの航海記は後日、改めて紹介します。


堀江さんの本の特徴の一つは、いっったん絶版になった後も、再版、復刻、児童向けなどで複数の出版社から版を改めて刊行されているものが多くあることです。

それだけ冒険航海の価値が認められている(「日本初/日本人初」という冠がつく航海が多い)ということでしょう。ここに記載したのは初刊行時のデータです。

●『太平洋ひとりぼっち』 文藝春秋

1962年、全長17フィート(6メートル弱)の合板製ヨット、マーメイドで日本人初の単独太平洋横断に成功した23歳のときの航海記。

●『マーメイド三世 : 単独無寄港世界一周』 朝日新聞社

1974年の日本初の小型ヨットによる単独無寄港世界一周の航海記。
前年のマーメイドIIでの東まわり世界一周の失敗後、マーメイドIIIで再挑戦して成功したときの西まわり世界一周の航海記。貿易風に逆らう西まわりの方がはるかに難易度が高いとされる。

この後、2004年に東まわりでの世界一周にも成功。東西両まわりで世界一周に成功したのは日本人初、世界でも二人目。 続きを読む