現代語訳『海のロマンス』35:練習帆船・大成丸の世界周航記

米窪太刀雄(よねくぼ たちお)著

夏目漱石も激賞した商船学校の練習帆船・大成丸の世界周航記。
若々しさにあふれた商船学校生による異色の帆船航海記が現代の言葉で復活(連載の第35回)

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遠く離れた地から哀悼(あいとう)

大正元年九月十三日! いかに厳(おごそ)かにして悲しき日なることか。天地ただ喪(も)に服すさびしさのうちに、秋も深まっていくが、この日はすぐれた元首にして聖なる方の葬儀が行われる日である。

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