帆船やヨットは大小様々なロープにあふれています。
代表的な結び方をマスターしておきましょう。
同じ用途で何種類も結び方があります。また、同じ名前なのに、微妙に違っている場合もあります。
うろおぼえの知識の数を増やすより、応用のきく少数の結び方をしっかりマスターするほうがはるかに大切です。
今回は、後半の5つの結び方です。
ロープの途中に枝輪をつける:プルージックノット(Prusik knot)
プルージックノットは輪にしたロープを使います。用途に応じて、太さや長さを決めてください。左はマストに上るときの命綱のバックアップ用(3m)。
テントの張り綱に調理器具や洗濯物を吊すときにも使えて便利です。 輪を作るには、ここでは一重のテグス結びを使っています(テグス結びについては、このページの最後にリンクがあります)。 |
|
ステンレス管を結びつける対象(ロープやマストなど)とします。
次の図のように、下側(手前)のロープをマスト等に巻いてに輪の中に入れます。 |
|
こんな感じ。
これをもう1回。 |
|
2回入れたところ。消防関係では2回のことが多いですが、登山では3回が一般的かな。
自分の体重を支えなければならない場合は3回、品物を吊すだけなら2回でよいでしょう。
|
|
これで下側(手前)を引いて締めると、完成。
図の左右(上下)に引こうとする力(荷重)がかかっても結び目はずり落ちません。結び目を緩めると、移動できます。 ロープの途中に輪をつける方法としてはバタフライノットなどもありますが、輪の位置を変えにくいので、キャンプなどでも、こちらの方が利用価値は高いですね。 |
|