現在連載中の読み物
『ヨーロッパをカヌーで旅する』 ジョン・マクレガー著、本邦初訳
『現代語訳 海のロマンス』 米窪太刀雄著
連載完了した読み物
『オープン・ボート』 スティーヴン・クレイン著、新訳
スティーヴン・クレインは28歳で早世した、米国自然主義文学の先駆者でもある作家(1871年~1900年)。
『赤い武巧章』や『街の女マギー』などの作品で知られています。
ヘミングウェイが若い作家志望者に必読書として示した十六冊のトップに示されているのが、この『オープンボート』という短編です。
新聞の通信員としてキューバに渡航する際に、フロリダ沖で自分の乗った旅客船が沈没して漂流した体験をもとにノンフィクションの記事を書き、さらに実体験を下敷きにして書き上げたフィクションがこの作品。
ちなみに、ヘミングウェイが挙げた16冊にはトルストイの『戦争と平和』やドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』、ブロンテの『嵐が丘』など、そうそうたる世界文学の傑作が並んでいます。
『スモールボート・セイリング』 ジャック・ロンドン著(全8回)
アラスカの過酷な大自然を背景にした『野生の呼び声』などの作品で知られるジャック・ロンドンは、海や船についての知識や経験も豊富で、子供のころを回想しながら小型ヨットでのセーリングについて語ったノンフィクション。
『将来の遊戯の一大科』 幸田露伴著(全2回)
幸田露伴といえば『五重塔』などの作品がある明治の文豪だが、明治時代に千島列島を探検した郡司中尉の実兄でもあり、釣りなどのアウトドア大好き人間でもありました。
その露伴がイギリスのヨット雑誌に啓発されて「ヨッティング」の将来について論じたエッセイ。
『日本の沖での台風の話』 ジャック・ロンドン著
北太平洋でのアシカ漁の漁船に乗り組んでいた若き日のジャック・ロンドンが体験した嵐との遭遇。米国の新聞の懸賞に応募して入選したノンフィクションの回想。
人気作家となる前のジャック・ロンドンの、活字になった最初の記念すべき作品。
『スティーヴンソンの欧州カヌー紀行』 ロバート・ルイス・スティーヴンソン著、新訳(全50回)
『宝島』や『ジキル博士とハイド氏』などの作品で知られるスティーヴンソンが、まだ二十代のころに友人と二人で、それぞれ一人乗りカヌーに乗ってヨーロッパ大陸の川や運河を旅した記録。
『スナーク号の航海』 ジャック・ロンドン著(全95回)
1~87まで旧サイトに連載し、こちらでは88回~95回になります。
いずれ1~95がこちらで読めるようにしますが、今しばらくお待ちください。