2016-06

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スナーク号の航海

スナーク号の航海 (48) - ジャック・ロンドン著

第十章タイピー東の方にあるウアフカ島は、あっという間にスナーク号に追いついてきた夕方の豪雨でまったく見えなくなった。だが、ぼくらの小さな船はスピンネーカーに南東の貿易風を一杯にはらませて快適に進んだ。ヌクヒバ島の南東端にあるマーチン岬を真横...
スナーク号の航海

スナーク号の航海 (47) - ジャック・ロンドン著

ぼくらは東へと進み、赤道無風帯を通過して南下し、南西からのいい風を捕まえた。この風では詰め開きで風上に向かえば、はるか西にあるマルケサス諸島にもたどりつけるだろう。だが、翌十一月二十六日、火曜日、すごいスコールが襲来し、風がいきなり南東に変...
スナーク号の航海

スナーク号の航海 (46) - ジャック・ロンドン著

食料貯蔵庫に追加したもので最も歓迎されたのはアオウミガメだ。重さは優に百ポンド(約四十五キロ)はあり、ステーキにしてもスープやシチューにしても、テーブルに並ぶと食欲を刺激してくれた。最後には絶品のカレーになったが、全員が飯を食いすぎてしまっ...
スナーク号の航海

スナーク号の航海(45)- ジャック・ロンドン著

とはいえ、その夜に雨が降った。水が少ないと思うとかえって喉の渇きを強く感じるものだが、自分の割当分の水をすぐに飲んでしまっていたマーチンは、天幕(オーニング)の下縁で大口をあけ、これまで見たことがない勢いで雨水をがぶ飲みしていた。貴重な水が...
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