スティーヴンソンの欧州カヌー紀行 スティーヴンソンの欧州カヌー紀行 (43) オアーズ川を下る(続き) ── 教会の内でまずコンピエーニュからポン・サント・マクサンスまで下った。翌朝、六時ちょっと過ぎに宿の外に出てみた。空気は刺すように冷たく、霜もおりているようだった。広場では二十人ほどの女たちが朝市に出された品物に... 2018.03.30 スティーヴンソンの欧州カヌー紀行読み物
スティーヴンソンの欧州カヌー紀行 スティーヴンソンの欧州カヌー紀行 (42) ぼくらが強い関心を持っていた一つは、食べることだった。ぼくは食事に重きをおきすぎたかもしれない。料理のことをあれこれ考えていると、口のなかによだれがたまってきたのを覚えている。そうして夜になるずっと前から、それを食べたくてたまらなくなり、そ... 2018.03.27 スティーヴンソンの欧州カヌー紀行読み物
スティーヴンソンの欧州カヌー紀行 スティーヴンソンの欧州カヌー紀行 (41) 時間の移り変わりそれからの航海では、こうした霧は、ある意味で、晴れることはなかった。ぼくのノートにも霧が濃く立ちこめている。オアーズ川が田舎を流れる小さな川だったときは民家の近くを通っていたし、川沿いに住む土地の人々とおしゃべりすることもで... 2018.03.17 スティーヴンソンの欧州カヌー紀行読み物
スティーヴンソンの欧州カヌー紀行 スティーヴンソンの欧州カヌー紀行 (40) ぼくはこの機械仕掛けの人形の動きがとても気に入ったので、鐘が鳴るときは見逃さないよう注意していた。シガレット号の相棒はそんなぼくを小ばかにしていたが、やつ自身もかなり気になっているようだった。オモチャの人形を建物の上で冬の厳しさにさらしてい... 2018.03.10 スティーヴンソンの欧州カヌー紀行読み物
スティーヴンソンの欧州カヌー紀行 スティーヴンソンの欧州カヌー紀行 (39) コンピエーニュにてぼくらはコンピエーニュの大きくて活気のあるホテルに泊まったので、だれもぼくらの存在を気にしたりはしなかった。ここでは予備兵や(ドイツ風にいうと)軍国主義的な風潮が蔓延していた。町外れにある宿営地の円錐形の白いテント群は、聖... 2018.03.03 スティーヴンソンの欧州カヌー紀行読み物